POP UP STORE
OPEN
先行販売スタート
LUCUA1100
9月15日(金)-21日(木)
〒530-8558 大阪府大阪市北区梅田3-1-3 LUCUA1100 2階

阪急うめだ本店
10月11日(水)-17日(火)
〒530-8350 大阪府大阪市北区角田町8番7号 阪急百貨店 3階 SOMETHING GOOD STUDIO
メンバーインタビュー

yoshiokuboの手で生まれ変わる、
誰にも着られず
捨てられる(はずだった)服たち
~日本にいる私たちとバングラデシュの生産者を繋ぐ お財布に優しいアップサイクル~
バングラデシュの3000億円超の
キャンセル商品と労働者を救う
SDGs Project
7月1日より本格始動
パリコレ等で活躍するブランドyoshiokuboとSMASELLがタッグを組み、バングラデシュ労働者の雇用と行き場のなくなったキャンセル品を救うアップサイクルプロジェクト【PHOENIX LAB. PROJECT 】を始動します。衣料品の輸出大国バングラデシュの工場では、コロナ下にアパレル大手企業から数千億円規模でキャンセルが発生しました。行き場のない商品をアップサイクルし販売するプロジェクトを始動いたします。
世界2位のアパレル大国
バングラデシュが、コロナ禍で
在庫も雇用もピンチに
現在、バングラデシュは中国に次ぐ世界第2位のアパレル輸出国として急速に経済成長を遂げており、さまざまなファッションアイテムが作られています。2013年に過酷な労働環境で1000人以上の死者が出たラナ・プラザ倒壊事故後、現地の労働環境を守る様々な取組が行われてきましたが、コロナ禍において衣料品の需要が急減し、縫製工場への注文取り消しや延期が相次ぎました。その影響により、1115工場が操業を自粛。輸出オーダーのキャンセルは3億400万ドル、9億5200万ピースに上りました。結果、女性を中心に約400万人が就業する縫製業の停滞が生活に甚大な影響をもたらしました。(BGMEA:バングラデシュ縫製品製造輸出業協会 2020年4月6日)
 また、電力供給の不安定さから納期遅れもあり、キャンセル品は慢性的に多く、過剰在庫が山積みになっている、という実態があります。(WTO 世界貿易統計レビュー2022)
現地でキャンセルされた在庫の数々
行き場を失った衣料品を、
世界で活躍する
日本発のブランドの力で再生
こういった状況を踏まえ、行き場を失った衣料品を良質なデザインに再生し、手ごろな価格で提供することで現地の失われた数百万人規模の労働者の雇用を守り、数千万円規模のファッションロスを救う事を目的として本プロジェクトを発足いたしました。
 第一弾は本プロジェクトに賛同した、ミラノコレクション、パリコレクションと世界を舞台に第一線で活躍し続ける日本ブランドyoshiokubo (東京都目黒区:久保嘉男)、同国に特化したOEMの株式会社わんピース(大阪市中央区:代表取締役:山口悠介)と株式会社ウィファブリック(スマセル)、三條場夏海(Gajess/ファッションインフルエンサー)等が参画し、現地の事情を調査するためバングラデシュに訪れました。
PHOENIX LAB. PROJECT
メンバー
  • 久保 嘉男
    yoshiokubo デザイナー
    groundfloor代表

  • 山口 悠介
    株式会社わんピース代表
     

  • 福屋 剛
    SMASELL
    WEFABRIK代表

  • 三條場 夏海
    Gajess
    ファッションインフルエンサー

  • 近藤 昌平
    RADIMO代表
      

ファッションをもっと
持続可能なものに
SMASELLの理念である『ファッションをもっと楽しく持続可能なものに』実現に向けて、アパレル業界で課題となっているバングラデシュの労働問題やキャンセル問題に対して業界全体で真摯に取組むことで、ファッション本来の楽しさを再生させるとともに、環境にも業界にも負荷をかけない持続可能な社会システムの実現を目指してまいります。
今プロジェクトに参画した三條場夏海さん(Gajess/ファッションインフルエンサー)のYouTube動画
yoshiokubo
久保 嘉男
00年Philadelphia University’s school of Textile & Scienceファッションデザイン学科卒業後、オートクチュールデザイナー Robert Danes氏のもと4年間ニューヨークでクチュールの全てのコレクションを氏と共に作製に携わる。帰国後 yoshiokubo 05年S/Sよりコレクションを発表。

- BRAND CONCEPT -
デザイナー自身の“今まで見た事のないパターンやディティールを追求したい” という気持ちを、クチュール時代に培った技術を駆使し自身のコレクションに投影させている。 またそれは決してひとりよがりのものでなく着た人に“服のデザインやディテールをもう一度考えてもらいたい”という願望のもと上質なパターン、きめ細かな縫製技術をベースに、一貫して衣服としての機能を重視した着心地の良い日常着を提案している。
yoshio kubo
バングラデシュで
大量にキャンセルを受けた
W Apparels Ltd.代表
MDアクターさん
スマセル:今回のコロナによってバングラデシュでどのくらいのキャンセルが発生したのですか?

アクター社長:私の運営している工場では約30%のキャンセルが発生し、金額にして約1億4000万円、枚数にして約10万枚以上のキャンセルが発生しました。私個人の見解ですが、バングラデシュ全体で約5500億円以上のキャンセルが発生したと想定してます。これは国内で1か月間のCOVIDによるロックダウンが発生し、工場が止まり輸出が出来ない期間が発生したことが大きな要因と考えております。

スマセル:今回のコロナによってどのくらいの労働者が雇用が失われたのでしょうか?
BGMEA(バングラデシュの衣類製造業者協会)の発表では2020年に約900万人の職を失った労働者がいると報じられているのを拝見しました。

アクター社長:2020年には確かにそれくらいの雇用が失われたと思います。ただ現状2023年では解雇の量も沈静化してきてますが、それでも尚、想定にはなりますが50万人くらいは職を失う人が発生していると思います。BGMEAに登録している我々の工場はまだ補助金等によって生きながらえていますが、登録していない中小規模の工場は倒産を余儀なくされております。聞いたところによると150-160社くらいの工場が倒産し、約70万人近くの雇用が失われたと想定されます。

スマセル:今回のアップサイクルプロジェクトでは現地でコロナによる大量のキャンセルによって失われた労働者の雇用を救うプロジェクトとして、パリコレ等で有名な日本のyoshiokuboというデザイナーがキャンセル品をアップサイクルして日本の市場に付加価値を付けて販売したいと考えております。このようなプロジェクトをどう思われますか?

アクター社長:素晴らしいプロジェクトですね。1年前に大量にキャンセルが発生し雇用が失われる前だともっと良かったと思いますが、非常にいいやり方でありいい考え方、いいプロジェクトだと思います。
W Apparels Ltd.代表MDアクターさん
バングラデシュで
職を失った労働者の
モルジナさん
スマセル:コロナ下で大量のキャンセルで職を失ったことによってモルジナさんのご家族に与えた影響はありますか?

モルジナさん:職を失って家族はみんな大変でした。旦那と私と3人の子供がいるのですが、通常の半分の水をみんなで分けあったりして生活をしのいでいました。今は元々あった家の半分ほどのスペースしかなく、ここのスペースで家族5人で過ごしています。 子供が通う学校も閉鎖で行けなかったですし、どうしようもない状況にただ家にこもるしかなかったです。さらに国からの援助も無かったのも大きかったです。
職を失った労働者の一人モルジナさん

スマセル:今回のアップサイクルプロジェクトでは現地でコロナによる大量のキャンセルによって失われた労働者の雇用を救うプロジェクトとして、パリコレ等で有名な日本のyoshiokuboというデザイナーがキャンセル品をアップサイクルして日本の市場に付加価値を付けて販売したいと考えております。このようなプロジェクトをどう思いますか?

モルジナさん:本当に素晴らしいプロジェクトですね。我々労働者にとっても非常に助かります。このプロジェクトによってバングラデシュの工場への発注が増えれば家族みんなも幸せになれるし嬉しいです。
モルジナさんが家族5人で暮らす3-4坪の自宅
今プロジェクトの支援について
SMASELLの理念である『ファッションをもっと楽しく持続可能なものに』実現に向けて、アパレル業界で課題となっている廃棄課題に対して業界全体で真摯に取組むことで、ファッション本来の楽しさを再生させるとともに、環境にも業界にも負荷をかけない持続可能な社会システムの実現を目指してまいります。
yoshiokubo × SMASELL
Yoshiokuboによる今プロジェクト直筆ラフデザイン